
こんにちは、Mono Dental Clinicです。
唾液は、口腔内を健康に保つためにとても大切な働きをしています。しかし、ストレスや加齢、生活習慣によって唾液の分泌が減少すると、虫歯・歯周病・口臭など、さまざまなトラブルが起きやすくなります。
今回は、毎日簡単にできる「唾液腺マッサージ」の方法とその効果についてお伝えします。
唾液腺とは?
唾液をつくり出す器官で、口腔内には大小さまざまな唾液腺が存在します。
その中でも、唾液のほとんどを分泌しているのが次の3つの「大唾液腺」です。
1. 耳下腺
耳の前方にあり、サラサラとした唾液を多く分泌します。
2. 顎下腺
あごの内側に位置し、粘り気のある唾液とサラサラした唾液の両方を分泌します。
3. 舌下腺
舌の下にある腺で、粘り気のある唾液を多く分泌します。
これらの唾液腺がしっかり働くことで、口の潤い維持、細菌の抑制、消化の補助といった大切な役割が果たされています。
唾液腺マッサージの効果
唾液腺マッサージは、唾液腺を直接刺激して唾液の分泌を促すセルフケアです。次のような効果が期待できます。
• 唾液量の増加
口の乾きを和らげ、潤いを保ちます。
• 虫歯・歯周病予防
唾液の抗菌作用が働き、菌の増殖を抑えます。
• 口臭の軽減
唾液が汚れや細菌を洗い流し、口臭予防につながります。
• リラックス効果
顔周りの筋肉がほぐれることで自律神経が整い、ストレスの緩和にも役立ちます。
唾液腺マッサージの方法
場所や時間を選ばず、簡単に行えるマッサージ方法をご紹介します。
1. 耳下腺(耳の前)
• 耳たぶの前に指を置き、軽く押します。
• 円を描くようにやさしくマッサージします
2. 顎下腺(あごの内側)
• あごの骨の内側に指を当てます。
• 耳の下からあごの中央へ向かって、ゆっくり滑らせるようにマッサージします。
3. 舌下腺(舌の下)
• 親指を口の中に入れ、舌の裏側を軽く押し上げます。
• 痛みを感じない程度の優しい力で行いましょう。

マッサージのポイント
• 1日2〜3回、1回3分程度を目安に続けましょう。
• 強く押しすぎず、「気持ちいい」と感じる程度の強さで行うのが大切です。
• 食後やリラックスした時間に取り入れると効果を実感しやすくなります。
注意点
唾液腺マッサージは安全に行えるケアですが、次の点には注意が必要です。
• 痛みや腫れがある場合は無理に行わない
唾石症や唾液腺炎などの可能性もあるため、症状がある場合は歯科や医療機関に相談してください。
• 手を清潔にしてから行う
特に口の中に手を入れる際は、しっかり洗って清潔に保ちましょう。
• 過度に行わない
やりすぎは逆効果になることがあります。適度な頻度を守りましょう。
習慣化のコツ
続けることで効果が出やすいため、以下のように生活の中に取り入れるのがおすすめです。
• 朝の身支度のときに行う
• 歯磨き後のルーティンにする
• 入浴中や就寝前に行う
まとめ
唾液腺マッサージは、口の乾きを改善し、虫歯や歯周病の予防にもつながる簡単なセルフケアです。
口腔環境を整えるための習慣として、毎日の生活に取り入れてみてください。
もしマッサージをしても改善しない場合や、腫れ・痛みがある場合は、早めにご相談ください。



