
こんにちは、Mono Dental Clinicです✨
皆さんは、お子さんが寝ているときに「ギリギリ…」と歯ぎしりをしているのを聞いたことはありませんか?「歯がすり減るのでは?」「顎に負担がかかるのでは?」と心配になるかもしれませんが、ほとんどの場合は成長過程で自然に治るものです。今回は、子どもの歯ぎしりの原因や注意すべきポイント、家庭でできる対策についてお話ししていきます。
子どもの歯ぎしりは珍しくない
乳歯が生えそろう頃(2〜3歳)から、歯ぎしりをする子どもは珍しくありません。さらに、6歳ごろから永久歯が生え始めると、再び歯ぎしりが目立つことがあります。
歯ぎしりは「睡眠中に無意識に行う動き」なので、本人が気づくことはほとんどありません。家族が気付いた場合でも、すぐに治療が必要なケースは少ないため、慌てずに様子を見守ることが大切です。
子どもが歯ぎしりをする原因
① 顎や歯の発達のため
子どもの歯ぎしりの最も大きな理由は、顎の成長と歯並びの調整です。
• 乳歯が生えそろう時期(2〜3歳)
• 永久歯が生え始める時期(6歳前後)
この時期には、歯の位置を調整したり、顎を正しく発達させたりするために歯ぎしりをすることが多く、自然な現象と考えられています。
② 噛み合わせの違和感
歯が生え変わると、一時的に噛み合わせが不安定になります。その違和感を解消するために、無意識のうちに歯ぎしりをすることがあります。
③ 睡眠中の脳の活動
子どもは成長の過程で睡眠リズムが整っていきますが、深い眠りと浅い眠りを行き来する過程で歯ぎしりが起こることがあります。これは脳が発達している証拠でもあり、特に問題はありません。
④ ストレスや緊張
子どもも環境の変化や日常の出来事に影響を受けます。例えば、保育園・幼稚園の入園、小学校入学、引っ越しなどの変化があると、無意識に歯ぎしりをすることがあります。
⑤ 生活習慣(食事や姿勢)
• 硬いものをあまり噛まない食生活 → 顎の筋肉が発達せず、噛み合わせが不安定になる
• 口呼吸の癖がある → 舌の位置が悪くなり、噛み合わせに影響する
• 姿勢の悪さ → 顎に負担がかかり、歯ぎしりを引き起こすことがある
歯ぎしりで注意すべきポイント
ほとんどの歯ぎしりは成長とともに自然になくなりますが、以下のような場合は注意が必要です。
• 歯が極端にすり減っている
• 歯の一部が欠けている
• 顎に痛みを感じることがある
• 昼間も強く噛み締める癖がある
このような場合は、歯科医院で相談してみましょう。
家庭でできる歯ぎしり対策
① よく噛んで食べる
顎の発達を促すために、よく噛む習慣を身につけることが大切です。
• 硬めの食材(根菜、ナッツ、スルメなど)を取り入れる
• ガムを噛む習慣をつける(歯科専用のキシリトールガムがおすすめ)
• 片側だけで噛まないように意識する
② リラックスできる環境をつくる
ストレスが原因の場合、安心して眠れる環境を整えることが大切です。
• 寝る前のテレビやスマホを控え、ゆったり過ごす
• 規則正しい生活リズムを心がける
• お子さんとたくさんスキンシップをとる
③ 姿勢を正しくする
姿勢が悪いと、顎のバランスが崩れて歯ぎしりをしやすくなります。
• 食事中の姿勢をチェックする(猫背にならないように注意)
• 寝るときの姿勢を見直す(うつ伏せ寝や横向き寝が多い場合は、仰向け寝を意識する)
④ 口呼吸を改善する
口呼吸をすると、舌の位置が下がり、噛み合わせが不安定になりやすくなります。
• 鼻呼吸を意識する
• 口を閉じるトレーニング(「あいうべ体操」など)を行う
• 口呼吸の癖が強い場合は、耳鼻科を受診する
まとめ
子どもの歯ぎしりは、多くの場合、成長の過程で起こる自然な現象です。顎の発達や歯の生え変わりに関係していることが多く、特に痛みや歯の異常がなければ心配しすぎる必要はありません。
ただし、歯が極端にすり減る、顎が痛む、日中も噛み締めるといった症状がある場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。
また、食習慣や生活リズムを整え、リラックスできる環境をつくることで、歯ぎしりを和らげることができるかもしれません。お子さんの成長を見守りながら、無理のない範囲でできることを取り入れてみましょう。また、何か気になることがございましたらお気軽にご相談ください☺️