虫歯でもないのに歯がしみる?その理由は“歯のくっつきすぎ”かもしれません|Mono Dental Clinic|千代田区神田富山町の歯医者・神田駅・岩本町駅から徒歩3分

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虫歯でもないのに歯がしみる?その理由は“歯のくっつきすぎ”かもしれません

虫歯でもないのに歯がしみる?その理由は“歯のくっつきすぎ”かもしれません|Mono Dental Clinic|千代田区神田富山町の歯医者・神田駅・岩本町駅から徒歩3分

こんにちは、Mono Dental Clinicです✨

皆さんは、上下の歯が触れている時間が1日どれくらいかご存知ですか?

実は 約20分ほど と言われています。

これは 食事の時だけ 歯が触れるためで、それ以外の時間は、本来、上下の歯は軽く離れているのが正常です。

しかし、普段の生活の中で無意識に歯をくっつけ続けてしまうことがあり、このクセを TCH(上下歯列接触癖) と呼びます。

スマホやパソコンを使っているとき、仕事や家事に集中しているとき、ストレスや緊張を感じているときなど、人は知らないうちに歯をギュッと合わせてしまいます。この「気づかない接触」が続くと、歯やあごに大きな負担をかけ、さまざまなトラブルを引き起こします。

TCHが引き起こすトラブル

● 歯のすり減りやヒビ

歯は強く見えても、長時間の力には弱い組織です。

歯がずっと触れていると、表面が削れたり、小さなヒビが入ることがあります。

そのヒビから菌が入り込むと、虫歯につながることもあります。

● あごの痛み・不快感

あごの筋肉は、上下の歯が軽く離れていることで休むことができます。

しかし、TCHが続くと筋肉が緊張状態になり、

「口を開けると痛い」「カクッと音がする」など、あごの不調につながります。

● 歯ぐきへの負担

力は歯だけでなく歯ぐきにも伝わります。

その結果、歯ぐきに炎症が起きやすくなったり、歯の支えが弱くなることもあります。

● 頭痛や肩こり

あごの筋肉の緊張は首や肩につながっているため、慢性的な頭痛や肩こりの原因にもなります。

今日からできる予防法

● 歯を離す意識を持つ

リラックスした時の正しい状態は

「歯と歯は離す・唇は閉じる・舌は上に」

です。気づいた時にこの状態を思い出すだけでも改善につながります。

● 姿勢を整える

スマホやPC作業中の前のめり姿勢は、あごに力が入りやすいです。

こまめに背筋を伸ばし、肩の力を抜く習慣をつけましょう。

● ストレスをためない習慣づくり

深呼吸、ストレッチ、ゆっくりお風呂に入る時間などを作り、体と気持ちを緩めることで、無意識の食いしばりが減りやすくなります。

● 夜はマウスピースで歯を守る

寝ている間は自分でコントロールができず、力が入りやすい時間帯です。

マウスピースを使うことで、歯のすり減りやあごへの負担を抑えることができます。

当院でも、お口に合わせたマウスピースを作製できますので、気になる方はご相談ください。

まとめ

TCH(上下歯列接触癖)は、誰にでも起こりやすい“無意識のクセ”です。

しかし、そのままにしておくと、歯のヒビ・虫歯・あごの痛み・頭痛など、さまざまなトラブルの原因になります。

まずは 「歯を離す」 という小さな意識から始めてみてくださいね☺️

意外とご自身では気付きにくいものです。

お口をきれいに保っていても、力のかかり方次第で歯を失ってしまうケースがあります。

気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください✨

著者

橋本さやか

橋本 さやか

Mono Dental Clinic 院長

東京歯科大学卒業後、千葉県内の医療法人に勤務。
その後、医療法人社団赤羽歯科に10年以上在籍し、幅広い症例に携わりながら臨床経験を積む。
さらに都内の大型医療法人での勤務を経て、2024年12月「Mono Dental Clinic」を開業。
厚生労働省指定歯科医師臨床研修医指導医。OSSTEM IMPLANT マスター専門医。